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活動報告  2013年10月

2013年10月1日

アメリカワシントン州友好訪問団の一員としての米国滞在報告

8月18日(月)【第1日目】

日本時間の8月18日、午後4時20分に関西空港をデルタ航空機にて離陸し、アメリカ時間の同日午前10時前に、シアトル・タコマ空港に着陸。入国手続きの後、バスにてワシントン州、オリンピア市スワンタウン港に向かいました。

ワシントン州は初代大統領ジョージ・ワシントンに因んで名づけられたとのこと、オリンピア市に入るやチェリー・ストリートという通りがありました。

正午にスワンマリーナ到着、井戸知事はじめ県関係者、林敏一・新西宮ヨットハーバー(株)代表取締役社長、オリバーとんかつソース株式会社の道満社長はじめ新西宮ヨットハーバーの会員の皆さんと合流、スワンタウンマリーナ関係者との交流昼食会にのぞみました。

午後1時45分から午後2時30分まで、
新西宮ヨットハーバーとスワンタウンマリーナの互恵協定調印式が執り行われました。
その後オリンピア港を視察、クルーザーにて米松や米栂が浮かぶ港を案内していただきました。

私の地元三田市にあるアメリカの郊外型住宅をモデルとしたワシントン村では、ワシントン産木材が使用された住宅が100戸以上ありますがスワンタウンからのものもあるのではとうれしく思い、また感激も覚えました。

午後6時半から午後8時半までムンロー元州務長官・カレンフレイザーワ州議会議員主催の夕食会を林間で楽しみました。

8月19日(火)【第2日目】

午前9時から午前10時30分までオーウェン副知事同行のもと、州警察学校を訪問調査、
全寮制での厳しい訓練を所長の案内で視察いたしました。
警察権も、連邦警察、州警察、郡警察、市警察いずれも独立しており
上下の関係がないことを知りました。

午前11時半から兵庫県とワシントン州友好提携50周年記念行事セレモニーが
州議事堂正面玄関前芝生広場で執り行われたのち
ワシントン州・州議会議員との昼食会に臨みました。

昼食の後、州議会議員との間で地方分権をテーマに意見交換会を行う予定でしたが
アメリカでは何十年も前に地方分権が実現しており我々とは意見がかみ合いませんでした。
我々が州議会について質問をするなかで以下のような事を知りました。
州議会として、法案を提出する際に委員会開催の前に民主党・共和党・その他の党で議論をする。
その際一般市民の意見を聞く機会も設ける。
その後法案提出の意義や価値があるや否や、
また予算付けの必要性の有無などを協議する。
アメリカでは、予算の編成権も法案提出権もあくまで議会の権限であり、
州知事は執行権のみであるとの事でした。

議事堂見学の後、上院議会議場において
インズリーワシントン州知事と、井戸兵庫県知事がオーウェン副知事、
石堂兵庫県議会議長の立会いのもと、
兵庫県・ワシントン州友好提携50周年記念共同声明書に調印、声明書が取り交わされました。

(1)両県州は、引き続き、経済、文化、観光、教育その他各種の交流活動の推進に努力するとともに、各分野の交流を担う自治体、教育機関、民間団体、市民などの主体的かつ自主的な友好交流活動を、積極的に奨励支援する。

(2)両県州は、防災、環境、クリーンエネルギー等地球規模の課題の解決に向けて、世界の他の自治体との連携も図りつつ、相互に協力する。

(3)両県州は、それぞれの経済発展に資するため、両県州の経済界とともに、交易・投資の拡大など国際経済交流の促進に引き続き協力する。

(4)両県州は、相互の住民の訪問を通じた草の根交流の拡大に向けて協力するとともに、交流機会の増加に資するため、両県州間の直行便復便に向けて努力を行う。

以上が共同声明の内容です。

調印式の後インズリー知事より、貝原前兵庫県知事にワシントン州名誉市民賞がおくられました。
午後5時から午後7時まで州議事堂南側広場で記念レセプションが
多くの市民も参加して盛大に催され、南あわじ市の人形浄瑠璃も演じられ大いに盛り上がりました。

8月20日(水)【第3日目】

午前8時30分にワシントン州社会保険部職業訓練局本部事務所を訪れ調査。

まずDSBという目の不自由な方々のための職業訓練NPOに案内されました。
訓練局ではいろいろな障害者の事例を示しながら職業復帰することはクライアントの責任であり、直接アフターケアーするジョブコーチの存在を欠かすことはできません。
所長、ジョブコーチなど5名の方々の体験発表を聞きました。

午後2時30分より午後4時までかの有名なビル&メリンダ・ゲイツ財団を視察。
マイクロソフト社の共同創業者であるビル・ゲイツ氏と
妻メリンダ・ゲイツよって創設された世界最大の慈善基金団体であります。
2000年には1,26億ドルの規模だった財団の規模はそれから2年のうちに20億ドルに達しました。
また2006年には世界一の投資家と呼ばれていうウォーレン・バフェット氏による
300億ドルにのぼる寄付により規模が倍増したことを知り驚きました。
このたびの安倍首相の米国訪問中、ニューヨークでビル・ゲイツ氏と会談されたようです。

8月21日(木)【第4日目】

午前8時にホテルを出発。州東部のエリンズバーグへ移動。
風力・太陽光発電施設を調査。
149基の風車で約70,000軒の電力をまかなっているとのこと。
アメリカでは、電力会社の発電の約30%は再生可能エネルギーが占めなければならないとの事でした。

午後3時にシアトルから144マイル南東に位置する
ヤキマ郡ワパト市の有機野菜、有機果樹農場、オーガニック農場、滝農場を訪問調査。

経営者の滝克典さんは滋賀県で生まれ、
日本人キリスト協会からニューギニア島に派遣され、そこで農業を教え、
1989年アメリカにわたり野菜作りのボランティアの後、
1996年にヤキマ郡ワパト市にある現在の農場を購入し、50エーカーの有機農場を経営されています。

消費者と生産者が直接顔を会わせるファーマーズ・マーケットでの販売に固執し、
日本の野菜を生産したり、収穫時期が異なるような農産物を生産しています。
日本はともかく世界的には人口増が激しくやがて農地不足、
食糧不足を危惧しておられるとのこと、日本人として考えさされました。
調査の後、レーベンワース(州北東部)へ移動、ドイツ村を訪れました。

8月22日(金)【第5日目】

午前8時にホテルを出発、2時間少々バスに乗り
ボーイング社エベレット工場に到着、調査見学をしました。

面積は何と39万8千平方メートル、設立は1968年とのことで
とにかくスケールの大きさにびっくりしました。
部品の殆どは外国企業が生産したもので手作業で組み立てていくとの事。
日本では三菱重工、川崎重工などがおもなる取引先。
ボーイング社は2018年に現行787の大型タイプの納入開始を予定しています。

川重は787の胴体の一部を製造していますが、
新型機は従来機より胴体が長く、現行の生産設備では製造が難しいとのこと。
新型機向け部品は2017年にも投入する必要があるため、
愛知県弥富市の航空機部品の工場の敷地内に新棟を設けて増産。
早ければ2015年内に稼働します。

川重は兵庫とのつながりの深い企業でありうれしい限りであります。
工場案内を勤めていただいたボーイング社マネージャーのおはなしでは
受注残は5,000機、1機あたり300億円から350億円とのこと、ただただ驚くばかりでした。

午後1時過ぎ昼食の後、兵庫県ワシントン事務所を訪問、
おもに経済活動について意見交換しました。

8月23日(土)【第6日目】

11時45分発DL183機にてシアトル・タコマ空港を離陸。
日本時間8月24日午後2時45分無事関西空港に着陸。

今回のワシントン州友好提携50周年記念事業訪問団は知事、
国際局長の友好代表団、石堂議長を団長とする兵庫県議会訪問団は勿論の事、
県民交流団、観光、経済交流団、淡路人形浄瑠璃団などの県民訪問団の他に、
特に注目すべきは県立高校生交流団45名、加東市、西脇市の
中学生交流団34名など総勢244名の県民主体の大訪問団になったことであります。

共同声明調印式のセレモニーでは高校生、中学生、フェニックスクラブ訪問団と
ワシントン州青少年合唱団との間で
「さくら」「上を向いて歩こう」など合唱の交歓なども行われ
目頭が熱くなるほど感激しました。

兵庫県とワシントン州との観光、経済のみならず、
教育など多面にわたり友好交流が深まることを期待してワシントン州訪問レポートといたします。